肝臓・胆のう・膵臓の症状
肝臓・胆のう・膵臓の症状

肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、病気が進行しても自覚症状が出にくい臓器です。しかし、肝機能が低下すると全身の倦怠感や疲れやすさが現れることがあります。ウイルス性肝炎(B型・C型)、アルコール性肝障害、代謝異常関連脂肪性肝疾患(MAFLD)などが原因として挙げられます。
脂肪肝は、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積した状態で、肝機能障害の最も多い原因とされています。初期にはほとんど自覚症状がありませんが、放置すると肝炎や肝硬変、肝がんへ進行することがあります。当院では腹部超音波検査に加え、「肝硬度(肝臓の硬さ)」も測定できるため、脂肪肝の程度だけでなく肝線維化の評価まで行うことが可能です。
慢性的な肝炎や脂肪肝が進行し、肝臓が硬くなった状態です。倦怠感・食欲不振・腹部膨満感のほか、進行すると黄疸や腹水などの症状が現れることがあります。
肝がんに特有の症状は少なく、倦怠感や食欲不振などの一般的な症状として現れることがあります。肝炎ウイルスのキャリアの方や肝硬変の方は定期的な検査が重要です。
胆石や胆のう炎、胆管炎なども倦怠感の原因となることがあります。右上腹部の痛みや発熱を伴う場合は早めの受診が必要です。
倦怠感が2週間以上続く場合、黄疸・食欲不振・体重減少を伴う場合、健康診断で肝機能異常を指摘された場合は、早めに消化器内科を受診されることをおすすめします。
肝細胞が障害されると、ビリルビン(黄色い色素)の処理が滞り、黄疸が現れることがあります。急性肝炎では倦怠感・食欲不振に続いて尿の色が濃くなり、皮膚や目の黄ばみが現れます。
胆管に胆石が詰まることで胆汁の流れが妨げられ、閉塞性黄疸が起きることがあります。右上腹部の激しい痛みや発熱を伴う場合は、速やかな受診が必要です。
膵臓や胆管にできたがんが胆管を圧迫することで閉塞性黄疸が起きることがあります。膵がんでは痛みが少なく黄疸が初発症状となるケースもあり、早期発見が難しい疾患のひとつです。黄疸に気づいた際は速やかに受診されることをおすすめします。
胆のうの炎症やがんが進行すると、胆汁の流れが妨げられ黄疸が出ることがあります。右上腹部の痛みや発熱を伴うことが多いです。
黄疸(皮膚や白目の黄ばみ)に気づいた場合は、早めに消化器内科を受診されることをおすすめします。尿の色が濃い・便が白っぽい・皮膚のかゆみを伴う場合は、閉塞性黄疸の可能性があり、特に注意が必要です。
肝炎の初期症状として、尿の色がコーラ色に濃くなることがあります。これはビリルビンが尿中に排泄されるためで、皮膚や目の黄ばみ(黄疸)が現れる前に気づくことがある重要なサインです。
胆管が胆石やがんによって詰まると、胆汁中のビリルビンが血液に逆流し、尿が濃い色になります。同時に便が白っぽくなる(白色便)ことも特徴のひとつです。この症状の組み合わせは閉塞性黄疸の重要なサインであり、早めの受診が必要です。
胆のうや胆管の炎症によって胆汁の流れが妨げられ、尿の色が濃くなることがあります。右上腹部の痛みや発熱を伴うことが多いです。
尿の色が濃い状態が数日以上続く場合、皮膚や目の黄ばみ・便の色の変化・倦怠感・腹痛を伴う場合は、早めに消化器内科を受診されることをおすすめします。閉塞性黄疸は早期対応が重要な疾患が原因であることがあります。
肝臓の機能が低下すると、解毒作用や代謝機能が低下し、食欲不振や倦怠感が現れることがあります。アルコールの飲み過ぎや肥満・糖尿病に伴う脂肪肝、ウイルス性肝炎などが原因として挙げられます。
膵臓の慢性的な炎症によって消化酵素の分泌が低下し、食後の腹痛・食欲不振・体重減少が現れることがあります。飲酒や胆石が主な原因とされています。
胆のうの炎症や胆石による痛みが食欲不振の原因となることがあります。脂っこい食事の後に右上腹部の痛みや吐き気が起きる場合は、胆のうの疾患が疑われます。
消化器系のがんでは食欲不振が初期症状として現れることがあります。体重減少・倦怠感・腹痛・黄疸を伴う場合は早めの精密検査が必要です。
食欲不振が2週間以上続く場合、体重減少・倦怠感・黄疸・腹痛を伴う場合は、早めに消化器内科を受診されることをおすすめします。
膵臓に急性の炎症が起きた状態で、みぞおちから背中にかけての激しい痛みが特徴です。飲酒や胆石が主な原因とされており、発熱・吐き気・嘔吐を伴うことが多く、重症の場合は入院治療が必要になります。
膵臓の慢性的な炎症によって、食後のみぞおちや背中の鈍い痛みが繰り返す状態です。飲酒が主な原因のひとつで、食欲不振・体重減少・脂肪便(油っぽい便)を伴うことがあります。
胆石が胆のうや胆管に詰まると、みぞおちや右上腹部に激しい痛みが生じます(胆石発作)。食後、特に脂っこい食事の後に症状が悪化しやすく、発熱・吐き気を伴うことが多いです。
膵臓にのう胞やがんができると、みぞおちや背中の鈍い痛みが現れることがあります。膵がんは早期には症状が出にくく、背部痛・黄疸・体重減少が現れた段階では進行していることもあるため、早めの受診が重要です。
みぞおちや背中の痛みが続く場合、発熱・吐き気・黄疸・体重減少を伴う場合は、早めに消化器内科を受診されることをおすすめします。急激に痛みが強くなる場合は速やかな受診が必要です。
胃の運動機能の低下によって、少量の食事でも満腹感を覚えやすくなる「早期飽満感」が現れます。胃カメラで異常が見つからない場合でも症状が続くことがあり、治療の対象となります。
肝硬変が進行してお腹に水が溜まる(腹水)と、胃が圧迫されて少量の食事でも満腹感を覚えやすくなります。腹部の張り・むくみ・倦怠感を伴うことが多いです。
膵臓の機能低下によって消化吸収が妨げられ、食後の不快感や早期満腹感が現れることがあります。食欲不振・体重減少・みぞおちの痛みを伴うことが多いです。
消化器系のがんによって胃や周辺臓器が圧迫されると、早期満腹感が生じることがあります。体重減少・食欲不振・腹痛・黄疸を伴う場合は早めの精密検査が必要です。
すぐ満腹になる状態が2週間以上続く場合、体重減少・倦怠感・腹痛・黄疸を伴う場合は、早めに消化器内科を受診されることをおすすめします。
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